HPがdrupa2016向けのプリントイノベーションを公開(WhatTheyThink?)

写真提供:What They Think

もしdrupa2016に参加するのなら、Hall17のHPに十分な時間を割かれることをお勧めする。素晴らしいものが待っているようだ。
3月21日、22日の2日間、HPが世界のジャーナリストとアナリストを招待して、同社がdrupa2016で展示する印刷技術のプレビューを行った。発表と商品のデモンストレーションは2001年にHPが買収したIndigoの本拠地であったイスラエルのKiruat GatとNes Zionaで行われた。
( http://www8.hp.com/us/en/campaigns/ga/drupa/index.html )

このイベントでHPはIndigoシリーズとPageWide連続紙シリーズの新商品及びアップグレードを発表した。さらには軟包装向けの短納期のラミネート、及びPrintOSと呼ぶ生産管理のアプリケーション群を紹介した。下記はその発表のサマリーである。

HP Indigo

新製品の登場とアップグレードで液体現像トナー(LEP)のHP Indigoシリーズは、12機種の枚葉機と連続紙印刷機で商業印刷とラベル、パッケージ市場を目指す。中でも最新な物は:

  • HP Indigo 50000, 連続紙、両面印刷、B1フォーマット対応機 (29.1″ x 44″)
  • HP Indigo 12000, 枚葉機、B2 対応のHP Indigo 10000 を1600dpiに改良。10000も販売継続
  • HP Indigo 8000, 市場で最も生産性の高いナローウェブ機
  • HP Indigo 7900, 枚葉機の7000の超高画質機
  • HP Indigo 5900, 入門レベルの枚葉機

フォトアプリケーション用HP Indigo WS6800p, ナローウェブのラベル印刷機HP Indigo WS6800の改良機さらに発表されたのが既存のHP Indigo 20000 ウェブとHP Indigo 30000 枚葉パッケージ印刷機への大幅な品質と生産性のアップグレードである。液体現像機(LEP)の最後を締めくくるのはHP Indigo WS7250、2エンジン、ナローウェブ印刷機とHP Indigo 3600、さらなるエントリー機であった。

HPの液体現像ソリューションの印刷品質の要はElectroInk、流動体の液体トナーであり、イスラエル、シンガポールとUS(NY州ロチェスター)で生産している。 HPは7色のElectroInkでPantoneのガマットのほとんどを再現できるという。

最も新しいElectroInkは蛍光ピンク:写真諧調でシャドーとコントラストを強調する“ライトライトブラック”; 印刷された素材を水性のコーティングのように守るラストダウン液; プレミアムホワイトである。これらは別ユニットから印刷機に供与され、シルクスクリーン印刷に似ているようだ。さらには新しい組成のElectroInk Primerも発表され、HPによれば、あらゆる紙へのElectroInkの吸着を保証するという。


HP PageWide ウェブ印刷機

二つ前のdrupaで、HPは30インチ幅=76cmの連続紙印刷機をフルカラーで分速400フィート=124mで印刷し、プロダクションインクジェットへ参入した。現在インクジェット機はPageWideシリーズとしてしられ、110インチhttp://www.podi.or.jp/mm/mm90.html までの幅をカバーし、スピードは2008年のdrupaで出展したプロトタイプ機の2倍以上となった。HPによれば、PageWideシリーズ機は現在インクジェット印刷機で生産されている2050億ページの1/4を印刷している。

110インチの他にもPageWide連続紙印刷機シリーズは、22、26、30そして42インチの各幅で、モノクロとカラーの印刷機で成り立っている。そこに新たに3機種が登場し、メーカーによれば、オフセット同等の生産性、品質、そしてアプリケーションのバラエティを誇っている:

  • 42インチ PageWide ウェブ印刷機T490 HD、分速1000フィート=305mカラー両面印刷機とそのモノクロ仕様機PageWideウェブ印刷機T490M HD
  • 商業印刷、メール生産、書籍印刷用 22インチ HP PageWide ウェブ印刷機T240 HD

それぞれがHPのHigh Density Nozzle Architecture (HDNA)=高密度ノズル設計=インチあたり2400ノズルのヘッドが利用可能である。

HP Indigo パック・レディー(Pack Ready)

印刷後のパッケージへのコンバージョンは、HPには全く新しい分野であるが、その分野で確立したサプライヤーとのパートナーシップによってソリューションをシリーズ化したものをパック・レディー(Pack Ready)として紹介する。HPの戦略は、基礎となる技術の特許化を行い、それをパック・レディのパートナー達にライセンスし、関連する商品と資材を製造、販売することである。

最初の実際の例はパック・レディ・ラミネーションである。核となる技術は、独自の構造フィルムとHP Indigoで印刷したフィルムに熱でシールされる樹脂である。接着されたフィルムの層がラミネーターから直接レトルト食品パウチの製作機にインラインで掛けられて、内容物の充填を含めて一貫して生産されていく。HP曰く、ラミネーションのプロセスは“乾燥時間ゼロ”なので、パウチの生産に標準的に10日かかるところを、4日まで短縮できるという。発表ではパック・レディー・ラミネーションの稼働デモが行われ、分速100ライナーメーターまで可能であると言っていた。このソリューションは、市場導入は来年を予定しており、軟包材のコンバーターが市場への商品投入時間の短縮を必要としている場合、あるいはナローウェブのラベル印刷会社が軟包装市場に進出するのを目的としている。


HP PrintOS

制御するソフトウェアの範囲以上に、デジタル印刷機は稼働する事はできない-がゆえにHPはすべての印刷機の性能を最大限に引き出すソフトウェアの開発に注力している。たとえばSmartStreamは、HP Indigoに対してバリアブルデータの生成と印刷を最適化している。

すべての商品ライン向け、HP Indigo、HP PageWide、HP Scitex、そしてHP Latex、に開発されたのがPrintOSである。これはユーザーがあらゆる機械を活用するためのツール群をクラウドから供給するものだ。HP曰くPrintOSには3つの目的がある: 機械の生産性を向上させる; 生産ワークフローを単純化する; イノベーションとコラボレーションを育成し印刷会社とパートナーを成長させることである。これはウェブとモバイルのアプリケーションのシリーズで達成され、PrintOS対応の機器をご利用の顧客には無償で提供される。

PrintOSは1ダースのiOSとAndroid対応のアプリで、顧客はスマートフォンやタブレットを使ってジョブをトラックし、機械の生産性を分析し、メディアをジョブに合わせ、顧客とデータ交換をし、ジョブのワークフローの製作と管理、VDPジョブを準備し、面つけをし、デジタルフロントエンドを制御し、印刷を外注し、WebToPrintサービスを提案することができる。APIs (アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使って、ユーザーはPrintOSを他のアプリケーションと連動させることができる。

PrintOSはdrupa2016で正式に市場に導入され、展示会に行かれる方はその場でお手持ちの機械の登録が可能である。Indigoと PageWideの顧客がまず最初に対象となり、続いてScitexとLatexのユーザーが2017年からアクセス可能となる。

 

 

  

whattheythinkmini
By Patrick Henry
Published 2016年4月6日
原文 http://whattheythink.com/articles/79750-hp-previews-extensive-catalog-print-innovations-drupa-2016/

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