デジタルプリントの次世代に向けて、今こそ準備をするべき時か? WhatTheyThink?

商業印刷は、この10年で衰退の一途を辿っているが、それでも数十億ドル規模の巨大な産業であることに変わりはない。商業印刷の総量は今後も減少していくだろうが、この分野のパイの中でデジタル印刷のシェアは、量的にも金額的にも成長を続けるだろう。HP Indigoがスポンサーとなったこの記事では、HP Indigo 100K Digital Pressの3人の顧客と、彼らが世界的なパンデミックの影響と闘いながらも、ビジネスを前進させるために取ったステップを見てみよう。

商業印刷は、この10年で衰退の一途を辿っているが、それでも数十億ドル規模の巨大な産業であることに変わりはない。商業印刷の総量は今後も減少していくだろうが、この分野のパイの中でデジタル印刷のシェアは、量的にも金額的にも成長を続けるだろう。

熟達した印刷ビジネスの経営者はこのことを理解しており、デジタル印刷のシェアの拡大に備えている。アナログ機とデジタル機の設備を混在させている印刷事業者にとって、オフセット印刷の一部をデジタル印刷に移行することは、短納期で小ロットの印刷を実現するために必要な万能薬となるであろう。仕事の本質を分析し、総所有コスト(TCO)を算出することで、アナログ機とデジタル機の最適な共存を構築し、受注から納入までの業務効率を最大化し、全体的な収益を向上させることができる。

今回のコロナ危機以前から、小ロット短納期が当たり前になりつつあり、印刷会社はスピードと敏捷性で対応することが、益々求められるようになっている。このため、デジタル印刷は今が旬であり、多くの印刷会社がオフセット印刷の仕事をデジタル印刷に移行し、新しいデジタル機やワークフロー技術を採用している。

現在 eコマース全体では前例のないレベルにまで加速している。米国商務省によると、電子商取引が全取引に占める割合が10%までに成長するのに10年(2009年~2019年)必要であったが、2020年の春は10%積み増すのに、僅か8週間しか掛かっていない。コロナ感染の影響で、家にいる時間が長くなったことで、家族のフォトブックやパーソナルなグリーティングカード等の商品に対する消費需要が高まっている。便利なウェブ・ツー・プリントのサイトでは24時間いつでも利用できるので、消費者はアマゾンのように、時間枠内で商品を届けることを求めている。

Bennett Graphics社

アトランタ近郊にあるBennett Graphics社では、新しいHP Indigo 100Kデジタル印刷機を導入した。このデジタル機は、毎日何万枚もの両面B2シートを連続印刷することができ、デジタル枚葉印刷の生産性に新たなベンチマークを設定した。このデジタル印刷の生産数量が向上したことで、Bennett Graphics社は即座の大量受注に対しても柔軟に対応できるようになり、ダイレクトメール事業の成長を後押ししている。


HP Indigo 100K

「デジタル機で仕事を実行できるようになったことで、準備時間が短縮され、オフセット印刷に関連した無駄が削減され、工程時間が30%向上したことで、すべてに影響を与えている。すなわちデジタル印刷の量が増えIndigo 100Kがより稼働し、工場全体がよくなり、我々自身が効率化され、より多くのコストが削減されるのだ」と、Bennett Graphics社のオペレーション副社長のAdam Seiz氏は言う。「デジタル機は、オフセット機の大ロット長時間連続稼働に役立つとともに、驚くべき生産性と優れた品質を提供してしてくれている」

Bennett Graphics社のオーナーであるDavid Bennett氏(右)は、印刷オペレーターと一緒に新しいHP Indigo 100Kデジタル印刷機の前に立つ

 

ONLINEPRINTERSグループ

ドイツに拠点を置くONLINEPRINTERS社は、ヨーロッパでも有数のオンライン印刷会社であり、ドイツ最大級のオフセット印刷会社でもある。同社は、HP Indigoを多数所有し、クラウドベースの生産自動化と管理システムで、将来のスマートプリントファクトリーへと変貌を助けるPrintOSXを活用している。

1,500人以上の従業員を有するOnleprinters社は、名刺、文房具、チラシ、カタログ、パンフレットなど、約3,000種類の印刷製品をヨーロッパ30カ国の1,000万人以上の顧客に販売している。印刷製品の多くは、11カ国語に対応した20のオンラインショップで販売され、24時間営業している。同社はHP Indigo 100Kの最初のベータテスト先であり、顧客の行動の変化に対応するため、HP Indigo機によるデジタル印刷を何年にもわたって拡大してきました。同デジタル機は、生産を中断することなく、必須の要件の一つである様々な基材に印刷ができ、効率的に様々な注文を、柔軟性を持って対応できるようになった。

「顧客は数年前から態度を変え、小ロットの注文をしていたが、より頻繁に注文するようになった。もう誰も、大量のパンフレットを倉庫に保管したいとは思っていない」とONLINEPRINTERS社のCEO Roland Keppler氏は述べています。「2021年までには、全印刷注文のほぼ半分がデジタル機で制作されると想定している」

Wihabo社

オランダを拠点とするHP Indigoの長年の顧客であるWihabo社は、最近HP Indigo 100K Digital Pressを現在の印刷設備に追加することを決定した。1986年に設立された家族経営の企業であるWihabo社は、Tony’s Chocolonelyをはじめとする国内外の顧客向けに、ユニークでパーソナル化された大量プリントを印刷することで知られている。


オランダの商業印刷会社であるWihabo社は、HP Indigo 100Kデジタル機を使用して、大量生産印刷を実現する

 

新しいHP Indigo 100Kは、現在のHP Indigo 10000に代わって大量印刷を実現するために使用されます。既に所有している3台のIndigo、12000を1台と7900を2台は、主に特殊印刷に特化する。「HP Indigo 100Kで達成できる能力と、資源の節約に大変満足しています。同機のEPMモードのスピードと品質により、オフセット印刷の大部分をデジタル印刷に移行することができます。HP PrintOSxとの連携により、リアルタイムデータを利用して、ワークフローと効率性を改善し、お客様のニーズに対してより迅速に対応することができます」と、Wihabo社のテクニカルディレクターであるジョリス・ボッシュ氏は語る。

オフセット印刷機のユーザーを念頭に置いて設計されたHP Indigo 100Kは、オフセット印刷の風合いに適応した印象的な印刷品質を提供し、これまでB2判デジタルプリントの領域では前代未聞のスピードで印刷が可能だ。世界的なコロナの大流行の混乱がいつまで続くか分からないが、機敏で効率的な能力が必要であることは間違いありません。人件費を抑え、生産性を向上させるために、自動化が最も重要になります。

AI、インダストリー4.0、電子商取引、5G通信の拡大などの成長は、デジタル印刷の新時代に向け、加速させ続けるでしょう。

今回の危機は、将来にわたるこれらのテクノロジーの影響を手繰り寄せたが、それに対して十分な準備をしていないと「新しい日常」が続く中でのビジネス転換が困難になる可能性がある。印刷業界にあっても、ビジョンと実行力のある人々は、この困難な時期をイノベーションと成長のチャンスの入り口と捉え、パンデミックの影響に対処しながらも、自社のビジネスを前進させるための対策を講じるだろう。

今は、印刷産業の未来を築くため、一歩を踏み出す最高のチャンスの時かもしれない。
作家のウィリアム・アーサー・ウォードが言ったように『チャンスとは日の出のようなものだ。長く待っていると、チャンスを逃してしまう』

 

By Keren Yakolev, Head of Global Market Development, HP Indigo
Published August 4, 2020
原文 Is Now the Right Time to Gear Up for the Next Era in Digital Print?

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