2015年9月ニュースレター78号

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IGAS潮流レポート その①
ついに実用段階に入ったインクジェット輪転

 

セミナー「デジタル印刷の未来が見えた! IGAS、Graph Expo、ケーススタディ」 開催
日時:2015年10月7日(水)午後1時~6時 場所:印刷会館2階大会議場 共催:日本フォーム印刷工業連合会 お申し込みはこちらから⇒https://www.podi.or.jp/entry_igas_seminar2015/ またはPODiトップページから⇒http://www.podi.jp

インクジェット輪転は、古いものでいうとフォーム業界では1980年代から実用化されていた。印刷された帳票の上に、可変情報を印刷する手段として現在でも利用され続けている。モノクロ、240dpiであったが、請求書、明細書、インボイス、DM等をあらかじめ印刷された台紙の上に、可変情報、すなわち文字、数字、コードを刷るためのほとんど唯一の手段であり、世界的に受け入れられた。
カラー化はまず色分け目的のBGR、あるいは企業のコーポレートカラー用の特色から始まった。徐々にフルカラーが意識され、各社一斉にデビューしたのが2008年drupa、〝人呼んで”インクジェットdrupa”であった。解像度が上がりフルカラー化されたインクジェットは、一般印刷用紙に印刷ができ、オフセットクラス=オフセット同等の品質とコストを目標に各社とも大規模な投資と開発を行ってきた。

まず実用段階に入ったのは、モノクロが主の出版印刷であった。元々アメリカではモノクロのデジタル印刷はかなり早くから企業内印刷室を中心に幅広く受け入れられており、出版印刷各社もデジタルへの試みは早かった。現在では主要出版印刷各社は、出版市場の減少に対応すべく、デジタル印刷への投資をほぼ一巡したと言って良いかもしれない。



ただしこれは欧米の出版市場において、である。日本においては事情が異なり、高価な希少本、学術関連、教育市場向けのテキスト関係といった市場以外ではデジタル印刷への今後の取り組みはこれからの大きな課題である。

さて欧米市場においては、2013年頃から既に商業印刷向けに実用化されている。





これ以外にも数多いケーススタディが報告されている。これも日本においては事情が異なる、少なくとも今までは。
このIGASを節目に、大きな潮流が来ると思われる。それはインクジェット革命と呼ぶにふさわしいものになろう。各社のプレゼンテーションをみると、各社ともターゲット市場と戦略は共通である。
ターゲット市場: 出版市場、商業印刷市場
参入戦略: 白紙からの多面付けによるコスト削減。
キーワード: 1200dpi、紙の対応
しかしながら、参入にあたってのポジショニングが各社とも異なっているのが興味深い。では前置きが長くなったが、IGASのインクジェット輪転機の主な展示を見てみよう。


IGAS2015実機展示

ミヤコシ MJP20MX
1200×1200dpi、160m/分の高画質、高生産性によって、従来は困難であったアプリケーションの取り込みを可能とした。
多彩な加工機を強調。
展示機:印刷前 縦ミシン、マージナルパンチ:印刷後 横ミシン、シートカット
  利用可能な後加工機:圧着ハガキ生産機、文庫本生産機、
利用可能なメディア:ラベル、軟包材、建材、内装材
プレゼンテーション⇒http://www.podi.or.jp/webinar_free/20150918/20150918-02/
 
スクリーン TrueJet520HD
インクジェット連帳機として世界トップシェアの信頼性と安定性に、新開発ヘッド、高濃度インクで新しいアプリケーションを実現。
DMソリューション マーケティングオートメーションに対応し、個別のDMを自動で制作するDMソリューションパッケージとしてバリアブルフロンエンドサービスPDForm studioによって、最適のDMが生産可能。
リアルタイム検査、後加工 Bookソリューション
ページのサイズが異なるBookジョブを自動的にサイズごとにまとめるグルーピングして出力。ロール単位で印刷データが蓄積され面付け処理を自動実行。
Equoasが、表紙データはKonicaminolta Bizhub1100デジタル枚葉機に印刷指示をし、ホリゾンスマートブックソリューションによる後加工を一元管理している。
プレゼンテーション⇒http://www.podi.or.jp/webinar_free/20150918/20150918-06/

  キヤノン
Oce MonoStream3500
 今月発売 モノクロ、追い刷り業務対応、多彩な用紙、圧着紙対応
2016年初頭両面印刷対応、Iツイン型、Lツイン型 1200dpi ブックオンデマンドに最適
Oce PRISMA Productionは、インプット、プリプレス、マネージメント、ワークフローの4つのモジュールを必要な部分を組み合わせる。
ブックオンデマンド機能を追加し、版形、束厚等の任意の条件でグルーピングを行い、表紙、本文、カバー、帯等のデータをそれぞれ紐付けられた印刷機に渡し、工程を最適化する。
プレゼンテーション⇒http://www.podi.or.jp/webinar_free/20150918/20150918-08/ 


サンプル展示

HP
T400Sのサンプル展示 HDNA=High Definition Nozzle Architectureは従来の倊の2400のノズルを1インチに並べた正真正銘の2400npiで、既設機に対するヘッドの交換によるアップグレードも可能。
これまで通りライン方向に8x nozzle redundancy(8個のノズルがライン方向に存在して抜けを防止している)の信頼性、パフォーマンスモードで33%のスピードアップが特徴。
品質の向上により、商業印刷、出版印刷への道が開けるとしている。

提供:HP プレゼンテーション資料@三菱製紙セミナー

キヤノン
ImageStream3500 1200dpi 新開発のインクによって、前処理をせず印刷本紙への高画質印刷 InfiniStream 紙器用液体トナー機

Kodak
ブースは先祖返りしたようにプレート一色であったが、Prosper6000のサンプル展示があった。解像度は600dpiであるが、インクジェットの印刷を行うにあたっての、紙、インクのバランスがよく、十分に高品質と思われる。特に、Kruger LWC38#を使ったサンプルは、従来のものに比べてかなり大量のインクが盛れており、ベタの品位が高い。下記写真左「ゆうゆう旅《を参照。三菱製紙さんは要注意。

展示会を離れると、日本でも福島印刷様が既にすばらしい取り組みを開始されている。

三菱製紙セミナー2015.7.14 PODi協賛「デジタルの未来は印刷だ!《 福島印刷 下畠社長プレゼンテーションより抜粋 当日のプレゼンテーションの内容はこちらから⇒http://www.podi.or.jp/mitsubishi_seminar2015/index.html 

  もうインクジェット輪転が、出版、商業印刷において既に潮流であり、爆発はそこまできていると感じる。 それを一層感じていただけるように、弊会代表のDave Erlandsonを招いて、セミナー 「デジタル印刷の未来が見えた! IGAS、Graph Expo、ケーススタディ」 を開催!!
日時:2015年10月7日(水)午後1時~6時
場所:印刷会館2階大会議場
共催:日本フォーム印刷工業連合会
アジェンダ フォーム工連 山口専務理事 デジタル印刷への期待(仮) PODi代表
Dave Erlandson 最新の欧米デジタル事情、Graph Expoとケーススタディ(仮) PODi
Japanベンダーメンバー様からの最新テクノロジーとケーススタディのプレゼンテーション
参加いただける豪華ブランド陣(アルファベット順)
キヤノン、HP、Kodak、コニカミノルタ、三菱製紙、ミヤコシ、スクリーン
演者様、演題の詳細は決まり次第ご案内申し上げます。まずはお申し込みください。
お申し込みはこちらから⇒https://www.podi.or.jp/entry_igas_seminar2015/ 
またはPODiトップページから⇒http://www.podi.jp 
  なお受付状況によりましては、お断りさせていただく場合もございます。あらかじめご容赦ください

 

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